山陽Letter
【山陽レザー】#005 サバナオイル/サバナワックス
山陽Letter
こんにちは。
今回は、先週の12月8日(木)・9日(金)に東京・都立産業貿易センター 台東館で開催されました第104回 東京レザーフェアについてレポートします。
前回は、半年前の5月26日・27日であいにくの雨模様の中での開催だったのですが、今回は両日とも抜けるような晴天に恵まれ、12月の寒さも忘れさせてくれるような気持ちのよい天候でした。
第104回 東京レザーフェアの開催テーマは、ポスターにも掲げられていました『はじめから、これからも、ずっとエコ。』です。
レザー(革)は、もともと食生活などを維持するために動物の命を頂いている中で、副産物である「皮」の部分もしっかりと生かし切るという背景がありました。こういった点を、もう一度見つめなおし、持続可能な社会につながる活動として行っていこうという思いを私は感じました。
さて私たち山陽の今回のテーマは、「Sanyo Leather is Sustainable !」「Sanyo Leather is Useful !」でした。
「Sanyo Leather is Sustainable !」の展示スペースでは、レザーがサステナブルな素材として、持続可能な社会づくりに繋がっているということ。そしてその中でも、天然由来の鞣し剤を使う「フル植物タンニン鞣し革」(ヌメ革)、昨今環境・人体への影響から使用低減を進めている「ホルマリン」「フッ素」を使わない革、原皮の傷や痛みなどにより等級の低い革として位置付けられてしまった革の特性を生かした「フィクス・レザーTM」と展示いたしました。
フル植物タンニン鞣し革(ヌメ革)では、前回にも展示し好評だった鞣しあがったままの「生成り」やハードワックスタイプの革「ハーヴィー」の平置き展示に加えて、独特のシボ感を感じて頂ける「イレギュラーシュリンク」、ナチュラルなシボ感の「ナチュラル・ミーリング」、そして敢えて表面をバフィング加工ししっとりした触感の革を展示しました。
私たちの特徴であるホルマリンを使用しない真っ白な革「白革」も展示しました。こちらはベースが白であることにより様々な色への展開が可能です。
これまで「フッ素」を使った防水革が主流でしたが、環境への配慮により、当社もフッ素を使わない防水革の製作を進めています。今回は、スコッチガード認定革およびグローブ革を展示しました。
先日、このブログでも紹介しました等級の低い革のキズや痛みを隠すことなく「見せるアップサイクルレザー」として仕上げたフィクス・レザーを2タイプ(銀擦りタイプ・銀付きタイプ)の革を展示しました。
「Sanyo Leather is Useful !」の展示スペースでは、当社がこれまで開発、製作してきた「機能性革」をご覧頂きました。適切なお手入れをしてあげることで、長期間使う事ができるレザーですが、水やキズなど弱点とも捉えられる点や抗菌や難燃など現代のニーズに対応する必要を感じていました。
そこで今回は、柔らかな「スーパーソフト革」、「キズに強い革」、「難燃革」、「抗菌革」を展示しました。
またこれまでにあまり見られなかった新作の革として「ヌバック型押し革」と「色落ち対策革」も展示しました。
ご覧頂きました方からは、「面白い触感や効果が感じられる」「透明感のある色がきれい」というお言葉も頂きました。
当社の111年目の創立記念日である10月6日に発表しました山陽オリジナルのレザーアイテムブランド「TAANNERR」の商品も展示しました。
タンナーである私たちのブースにバッグや財布などの革小物があることで、最初驚かれた方もいらっしゃいましたが、タンナーならではのこだわりの革使いやブランドを立ち上げていった思いをお話し、ご興味を持って頂きました。
ちなみにTAANNERRの革小物で使いましたキップのヌメ革「キップヌメ シマー<Shimmer>」は、トレンドラボラトリーで開催されていました「極めのいち素材」にも出展し、こちらでも好評を頂いておりました。(詳しくはこちらをご覧ください。)
今回は、これまでの「レザーの良さを伝える」という展示に加えて、出展する革を増やし、新たな事にも取り組みました。
ご来場いただきました皆様におかれまして、本当にありがとうございました。皆様の製作活動に少しでもお役に立ち、山陽レザーの事を知って、ご活用頂けましたら幸いでございます。
今回、お越しになれなかった方々とは、ぜひ次回の東京レザーフェアでお会いできることを願っております。
本日はここまで。
では、また次回に。
【追記】
山陽ブースの模様を、東京レザーフェアのインスタライブで配信して頂いています。
ぜひ、こちらもご覧ください。
https://www.instagram.com/tv/Cl5Pkz5gQIr/?utm_source=ig_web_copy_link
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