山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
山陽Letter
こんにちは、
今回も引き続き「第106回 東京レザーフェア」(2023年12月7~8日 東京・都立産業貿易センター 台東館)の模様をレポートいたします。
この度の展示のもう一つの目玉は「LWG」。
より多くの方にLeather Working Group(LWG)のことを知って頂けるような展示を設けました。
(壁面にも大きくLWGという文字を配置しました!(笑))
山陽は今年3月に国内の皮革製造業者(タンナー)としては2社目としてLWG環境認証を取得しました。
Leather Working Groupは、2005年に皮革産業の持続可能向上を推進するためにイギリスで設立された非営利団体です。世界的なブランド(アディダス、クラークス、イケア、ナイキなど)と大手皮革製造業者により設立されました。
そして2006年に「化学物質の管理」「トレーサビリティ」「社会的責任」「排水処理」といった点から厳格に審査する革の国際環境認証基準が作られ、制度化されたものが「LWG環境認証」です。
2023年12月現在で、世界のタンナーは1,188社が認証を受けていますが、日本のタンナーではまだ5社であり、これからの拡がりが期待されます。
私たちも広く知って頂く為に、LWGの説明パンフレットを製作、配布しました。
また今回も7階TLFトレンドラボラトリーにて開催された「極めのいち素材」コンテストに山陽も出品しました。
出品した革はドラムアンティーク・レザー『雪舟 -Sesshu-』です。
製作にあたって、雪舟の水墨画をオマージュしました。
室町時代の水墨画家・禅僧 雪舟。
白と黒というシンプルさの中に究極の美を追求したスタイルをレザーの中で表現できないか、そんな思いから出来た作品です。
製作にあたったのは山陽の染色工程を40年間支えている革づくり職人。
染料の投入量・色、太鼓の回転数・タイミングに試行錯誤を重ねてつくり上げました。
当日は、革とともに「雪舟」を使って製作したブックカバーも併せて展示しました。
そして来場者の直接投票の結果、第一位に選んで頂きました!
・【結果発表】第106回 東京レザーフェア「極めのいち素材」の投票結果が出ました!(TLF公式サイト)
「雪舟」に投票いただきました皆様、並びに素晴らしい発表の場をご提供いただきましたご関係者の皆様に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
次回の第107回 東京レザーフェアの出展社ガイド(パンフレット)でご紹介いただけるとともに、再びトレンドラボラトリー会場にて展示頂けるとのこと。今から楽しみでなりません!
これまで革の事を主にお話ししてきましたが、山陽のレザーアイテム「TAANNERR」の製品も展示しました。
今回は、新作の「第2弾 防水革アイテム」をお披露目しました。
ボリューム感のある「ボディーバッグ」。色鮮やかでユニセックスに使用して頂ける長財布・折り財布に注目が集まりました。
第1弾・第2弾アイテムともレザーおよび細部までの製作に神経を使った仕上げです。
最後に今回も山陽ブースの模様を、東京レザーフェアのインスタライブで配信して頂いています。
お越し頂けなかった方に置かれましては、ぜひ、以下の動画をご覧ください。(正常に再生されない場合は、こちらをご覧ください。)
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あと、お知らせです。
2024年2月7日(水)・8日(木)の2日間にわたって山陽主催による「山陽レザー展示会 in 東京」(浅草公会堂)を開催する事が決定しました。
今後、当社のニュース&トピックスにて詳細を掲示いたします。こちらもぜひご覧ください。広い会場でゆったりとレザーをご覧頂けましたらと思います。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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