山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革の世界
こんにちは。
山陽の読み物をご覧頂きありがとうございます。
今回は、アンティーク調レザーについてご紹介していきたいと思います。
この山陽コーポレートサイトの製品紹介(仕上げ方法)や、これまでの読み物(NOTE)でも何度か登場してきているのですが、下の写真のような「まだら」模様をもつ革の事を指します。
雲のような柄があり、革製品にした時にもちょっと変わった雰囲気を楽しめる素材なのですが、これはどのように出来ているのでしょうか。
山陽では、革の表面に雲のような柄で塗料を乗せる事ができる設備を使って加工を行っています。
鉄製の円柱(シリンダー)の表面には、雲状に塗料が乗る部分と乗らない部分があります。(乗らない部分は塗料が弾かれます)
このシリンダーを革にあてることで模様がつきます。ちょうど紙に印刷するような仕組みです。そのためこの設備をプリンティング・マシーン(PM)と呼んでいます。
ちなみに、このような設備がなかった時代はどのようにしていたのでしょうか?
そう、この作業を人の手で行っていました。
ちょうど左官の方が漆喰の壁を塗るような感じです。
このように手作業でアンティーク調に塗って行くことを革の世界では「ハンドアンティク」と呼んだりもしています。
ハンドアンティクは、その温かみのある雰囲気から根強いファンも多いのですが、ハンドアンティクの技術を持たれている方が少なくなっているのも現状です。
そこで、山陽ではハンドアンティクを再現するようなプリンティング柄を導入しています。
また従来のアンティーク柄とハンドアンティク柄を重ねてプリントすることで、今までになかったような柄も表現することが出来ます。
ハンドアンチック柄プリント 1回 | ハンドアンチック柄プリント 2回 | 従来のアンティーク柄 & ハンドアンチック柄 |
加えてベースの色、プリント色を考えると無限とも言えるバリエーションを作り出すことも可能です。
ぜひアンティーク調レザーにもご注目頂ければと思います。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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