山陽Letter
靴磨き選手権大会 ~革靴にかける熱き戦い
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みなさんの身近に「山陽レザー」では、当社の革が使われている商品をシリーズでご紹介しています。
今回は、Cornelian Taurus by Daisuke Iwanagaのバックパックをご紹介します。
ブランド名にもなっている岩永大介さん(Daisuke Iwanaga)の事からお話を始めましょう
岩永さんは、故郷である兵庫県・神戸を拠点にされているデザイナー兼ディレクターです。
バッグメーカーやアパレル企業で企画、バイヤー、MD(マーチャンダイザー)などの研鑽を積みながら、すべての工程を一人で担うオーダーメイドバッグの製作を始められました。
その後、2007年に自身のブランド「コーネリアン タウラス バイ ダイスケ イワナガ(Cornelian Taurus by Daisuke Iwanaga)」を神戸でスタートされました。そこには、「日本の歴史、文化、アイデンティティを鞄、商品、作品を通じて表現し、持つ人に新たな発見、喜びを感じてもらえるものづくりを行っていく」という精神が流れています。使用する素材は日本のタンナーによって鞣された高品質なレザーが選ばれ、革本来の持ち味を最大限に活かしたモノづくりを実践されています。
さて、今回ご紹介するバックパック「athletic sack(アスレチックザック) / co24ssas010」についてお話ししていきましょう。
こちらは2024年の新作コレクションとして発表されました。
「両極」「both pole」をコンセプトにコレクションの中で最も機能的に進化を遂げたバックパックです。
特筆すべきは、その収納力です。
フロントのマチありポケットにはスニーカーや革靴が収納出来ます。シューズを入れない場合はパソコンとアダプターなどをまとめて収納できます。
底の収納ポケットは使用した衣類、着替え、タオルなどを入れることで使用品、未使用品を分けて収納できます。メインの収納部も大きく、冬ではマフラー、ストール、手袋、帽子などを納められます。マチの両サイドに大ポケット、小ポケットがありペットボトル、折りたたみ傘、スマートフォン、サングラスなども収納可能。
また、メインの収納部はマチポケットのファスナーを開けることで、キャリーケースの様にフルオープンします。奥底に入れた荷物も容易に把握、収納、取り出しができるという高い利便性も備えています。
そして、このバックに使われているレザーが、国産の和牛の原皮を使った山陽の本ヌメ革(ベジタブルタンニン鞣し革)です。
山陽の本ヌメ革は1ヶ月もの間、ピット槽と呼ばれる「プール、槽」に漬け込み鞣された革です。ピット槽には、ミモザという植物から採られた天然のタンニンが溶け込んでおり、1ヶ月という長い期間をかけて、ゆっくりじっくりと革の中に浸透しています。
その為、ドラム(タイコ)を使った鞣しと比べて革本来の繊維層を保ったまま「レザー」になっています。
今回お使い頂いている革は、シュリンクという「もみ加工」を少し加えていますが、革本来の柔らかさを感じて頂けるものです。またヌメ革の最大の特徴である経年変化により使い込むほど革表面の光沢感が増していきますので、「自分だけのバッグを育てる」という楽しみも感じて頂けると思います。
実は、こちらの製品を、FIFAワールドカップに3回連続(2010:南アフリカ、2014:ブラジル、2018:ロシア)、北京オリンピックにも出場された、元プロサッカー選手、サッカー指導者の岡崎 慎司さんが使用されています。
この度、『理想のリュックサック』を岩永さんにオーダーされ、出来上がったのが、このバッグです。そして「これからは、このバックで試合や旅行に行きます!」というとても嬉しいコメントを頂いています。
以下は、その際にアップされたインスタグラムの記事です。
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さらに、岡崎さんから山陽に向けて直筆サインも頂きました!
本当にありがとうございました。
今回は、和牛ヌメ革を使ったバックパックをご紹介いたしました。
ヌメ革は、経年変化による魅力もあり、革の中でも屈指の人気素材です。
一般的に「堅い」「しっかりしている」という印象を持たれることが多いのですが、こちらの製品のように、ソフトに仕上げることもできます。
地球環境への負荷もより少なくなるフルベジタブルタンニン革を、多くの製品を多くの皆さんに使って頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
◇バックパック「athletic sack(アスレチックザック) / co24ssas010」については以下のページをご覧ください
商品ページ(公式)
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