山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
山陽Letter
こんにちは。秋らしさが存分に感じられるようになった今日このごろですが、皆様はいかがでしょうか。私はこの時期に感じられるキンモクセイの香りが大好きです。自宅にもキンモクセイの木を植えているのですが、兵庫県姫路市にある山陽本社にも植えられていて、爽やかな香りを漂わせてくれています。
さて秋というと皮革業界や山陽でもイベントラッシュです!
今秋のイベントレポート 第3弾として10月18〜20日、東京ビッグサイトで開催されました「ファッションワールド東京 秋」の模様をご紹介します。
今回で13回目を迎えられる展示会で、「ジャパンファッションEXPO」「ファッションOME EXPO」「サステナブルファッションEXPO」「海外ブランドEXPO」「海外生地・素材EXPO」「ファッションDX EXPO」も同時に開催。開催期間も3日間。場所は東京ビッグサイトという盛大なイベントです。(私は東京ビッグサイトに訪れるのが初めてだったこともあり、まずはその大きさに圧倒されてしまいました。入口の門からして見上げるほど大きいです。
会場に入ってみると革だけでなく布・新素材などありとあらゆる服飾品の素材、それらを使った作品を展示されているブースが620社ずらりと並んでいます。
この度、山陽は日本タンナーズ協会様のブースにて出品させて頂きました。また革製品を作られているメーカー様とのコラボレーション展示という事で、東京都墨田区にある筒井株式会社様の隣に展示させて頂きました。筒井株式会社様は1939年の歴史を持たれている鞄メーカーで1999年には、デンマーク王室の許諾を受け、アンデルセンインターナショナルと契約、童話作家アンデルセンの直筆サインを冠したオリジナルブランドの「アンデルセンバッグ」を製造されています。
下の写真のバッグが山陽の革を使って頂いた『ギャザーバッグS』です。
こちらには山陽レザー「スムースソフトマット」という、ソフトさとコシ感を両立させた汎用性が高い革です。また繊維のほぐれを抑制し、歩留まり率(製品として使える面積率)の向上も目指した革ですので、廃棄される部分が極力抑えられエコという観点でも優れています。
この度、私たち山陽の革の展示は数こそ多くなかったのですが、特徴のあるものを揃えました。いくつかご紹介します。
まずは、以前にもこのブログで紹介したのですが、カーフと言われる仔牛の革を使い、可能な限り柔らかくソフトに仕上げた「絹革」です。手触りがよく、薄く、そして強度があります。
次に環境対応革、「WWウッディー」です。クロムなどの金属類をはじめ規制物質を含まない革です。当社の「白革」にオイルを塗布して風合いを出しています。
また機能性が高い革として難燃革の「タイタン」です。アウトドアなど火を使われる場所で効果を発揮すると思われます。耐火服にも採用実績があります。
これら以外にもエイ(スティングレー)のような模様を施した革やガラス型押しメタリック革、メタリック&パール革など煌びやかで一見すると革とは思われないような革も出展しました。
今回は、様々な素材のイベントでしたので、熱心なレザーファンという方は多くなかったのですが、これまで革に関心が薄かった方に少しでも興味を持っていただけるようなイベントになっていましたら大変嬉しいです。
本日はここまで。
また次回に。
CONTACT
革の製造をご依頼の方はこちらから。
その他、レザーにまつわる、さまざまな
お問い合わせを受け付けております。
メールでのお問い合わせ