山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革製品について
みなさんは、天然皮革で作られた革製品はいくつくらいお持ちでしょうか?
この記事を読んでくださっている方なら、靴やカバン、財布などたくさん持っているよ、という方もいらっしゃるかも知れませんし、いつかは天然皮革のカバンや財布を持ちたい!と思って頂いている方もいるかもしれません。
前回の「天然皮革と合成皮革・人工皮革の違い」でも天然皮革の特長をお話したのですが、実際に天然皮革製品としての魅力をお話したいと思います。
私が感じる魅力は大きく7つです。
天然皮革製品には、適度に手に吸い付くような質感や暖かさを感じることが出来ます。
合成皮革・人工皮革は、全体的につるっとした滑るような感触で、冷たい(ひんやりした)感じがします。それに対して、元々動物の皮から作られた天然皮革は、生き物本来の特長があるように感じます。
※天然皮革でも、表面に顔料を塗ったものもありますが、使っていくうちに違いが感じられるようになってきますよ。
前回の「天然皮革と合成皮革・人工皮革の違い」でもお話しましたが、革は呼吸していますので湿気を吸収し、吸収した湿気を放出してくれます。この特長は、直接身に付けている革製品で強く感じます。
例えば「靴」です。合成皮革の靴は、夏の暑い時期に長時間履いていると蒸れて辛いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。天然皮革の靴は、適度に湿気を吸い、外部に放出してくれますので、蒸れ感を緩和してくれます。近年の温暖化対策(!?)にもなりますね。
天然皮革は、素材としての耐久性が優れていて、きちんと手入れをする事で数年以上(物によっては数十年)、使うことができます。
もし傷がついてしまった場合でも、小さな傷であれば徐々に目立たなくなったり、周りの革と馴染んでくる事で「味」になっていく場合もあります。
革には伸びる性質があります。この性質は、革製品では使っている人の身体に合った形に変化する、よく使う部分が柔らかくなるという変化が現れます。例えば、最初は固かった革靴が、履いているうちに自分の足にぴったりと合ってくるというような感じです。(※合成皮革の靴は、このような変化は見られません。)
カバンや財布などでも、よく使っているポケットの部分は柔らかくなって使いやすくなったりしますね。
このように天然皮革製品は人工のものには無い、優れた機能性が備わっています。皆さんの身の回りの革製品を改めて注目して頂けばと思います。
本日はここまで。続き(天然皮革の魅力⑤~⑦)は次回にご紹介していきましょう。
では、また。
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