山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
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みなさんの身近に「山陽レザー」では、当社の革が使われている商品をシリーズでご紹介しています。
今回は、「革KAGI」さんの革小物をご紹介します。
革KAGIさんは、鹿児島を拠点に製作を行っていらっしゃいます。2020年11月にレザークラフトを始められて、2021年8月に開業されました。ネット(ショップホームページ)を中心に財布、ペンケース、名刺入れ、ブックカバーなどの革小物を販売されています。
そのポリシーは、「本ヌメ革」を使った「手縫い」の革小物を生み出すことと聞いています。
その革製品を作る素材として選んでいただいたのが、当社の本ヌメ革です。
これまでもご紹介してきましたが、山陽の本ヌメ革は100%植物タンニンを使って鞣していることに加えて、今では僅かなタンナーしか行っていないピット槽を使った鞣し方法で作っています。
その為、他のヌメ革(ドラムを使って鞣されたヌメ革)に比べて、繊維が詰まっており、しっかりとした革素材に仕上がっています。
革KAGIさんでは、山陽の革を十二分に活かして頂いています。
まず断面の仕上げはすべて「コバ磨き」で行われています。余計な塗料などを使わずに磨くという処理を行うだけで、光沢感を持ったエッジを実現しています。コバ磨きで処理された革製品は、使い込んでもエッジ部分の色剥げなどは起こらず、逆に光沢感を増していきます。
次に「ステッチの美しさ」です。革KAGIさんの製品を拝見すると、縫い目がとても美しいという事に驚きます。(感動します。)最初は「手縫い」であることに気が付かないくらい均一なステッチで仕上げられています。本ヌメ革の繊維の密度に合わせたピッチ、糸の選び方をされているとともに、技術の高さを感じます。
最後に適度な重さがあります。重過ぎるという事は無いのですが、「革製品を使っている」と感じさせてくれる(所有感を感じる)、程よい重量で仕上げられています。
山陽の革がこのような素敵な製品になっているのを見せて頂けるのは本当にうれしいです。
これからも素晴らしい革製品を作り、世に送り出し続けて頂ければと思います。
それではまた次回に。
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