山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
革の世界
こんにちは。
今回は、キナリ革(キナリ)についてお話ししたいと思います。
キナリ(生成り)というとベージュを薄くしたような色、オフホワイト色の事、と思われる方も多いかと思います。
ですが、私たち皮革業界では別の意味で使われることがあります。
それはタンニン鞣しを行った後、なんの染色も行っていない革の事を「キナリ」と呼びます。
いわゆる「すっぴん状態のヌメ革」です。
私たち山陽の場合は、以下のような大きなピット槽で、1ヵ月間タンニンでの鞣しを行います。
その後、約7~10日間かけて乾燥を行った直後の革です。
当社では、「山陽レザーデー」という工場を見学頂くイベントを定期的に行っているのですが、その工場見学の中でもご覧頂いた際に「これが、出来たての革なのですね!」と驚かれる方もいらっしゃいます。
また、お客様の中にも「キナリ革」を使ってお客様にて自由に染色やオイルアップを行われる場合もあります。皆様の自由な製品・作品づくりの素材として使って頂いています。
キナリ革の特徴としましては、美しい刻印やカービングが楽しめることがあげられると思います。薄いベージュ色であることも相まって、飴色に染まる美しい模様を楽しむことができます。あと使っていく間の経年変化もしっかり楽しむことができます。
ただしキナリ革はとても水を吸い込みやすい性質があります。(オイルも少量しか入っていないのです。)
ですので水には濡らさないように注意して、適時オイルアップを行ってくださいね。
山陽でもキナリ革は人気の革の一つです。
以下のお問い合わせフォームからご発注もいただけます。
ぜひ一度、出来立ての革の醍醐味をお楽しみいただければと思います。
本日はここまで。
また、次回に。
山陽のキナリ革にご興味を持っていただきました方は、お問合せページからご連絡ください。ご相談からでも問題ありません。お待ちしています。
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