山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革の世界
こんにちは。
山陽の読み物(NOTE)をご覧いただきましてありがとうございます。
この読み物が始まってからずっと鞣された「かわ」、つまり革(レザー)について様々なお話ししてきました。
今回は、あえて鞣さない「かわ」についてご紹介したいと思います。
ここまで読んだ方は、鞣されない「かわ」ってあるの?と思われたのではないでしょうか。実は私も鞣されずに「皮(skin)」の状態で、使われているものがあるとは全く想像できませんでした。
ところが、実際に私たちの身近に知っているものでも鞣されない「皮」が使われているものがあります。
それは、「太鼓の皮」や「昔の書物に使われていた羊皮紙」、「犬のガム」などです。
これらは、「鞣し」は行わず、ほぼ乾燥させただけのものです。
その為、水には弱く、濡れた状態のままで放置すると腐敗して内部のコラーゲン繊維が崩れ、最終的に分解してしまいます。
しかし「太鼓の皮」一つを例にとっても十分な強度があるため、まさか「生皮」のままの物とは思いませんでした。
もちろん鞣された革の方が、耐久性は高く、長期間使っていくことができる素材ですので、靴やカバンなどの日用品として使うには向いています。
しかし、こういった鞣さない皮を使ったものもあるという事を知っておくとレザーの見方も少し深くなるように感じます。
本日は、ここまで。
また次回に。
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