山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
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今回は、山陽で新たな試みとして製作した「撥油レザー」をご紹介します。
個人的な感想は、「ちょっとすごい革」です!
撥油と言ってもなかなかピンとこない方もいらっしゃるかと思います。
(私自身も最初に「撥油レザーを作った!」とだけ聞いた時には、それほど驚きはありませんでした。)
しかし、この革、ボールペンで書かれた汚れが擦るだけで消えるんです!
撥油性があるという事は、「油分をはじく性質」があるという性質があるという事なんです。
その為、油性であるボールペンのインクが表面からはじかれている状態であることから、表面を擦る事で、インクが剥がれ落ちるという現象が発生していました。
まるでマジックを見ているようですよね。
また、私たちが「汚れ」と認識しているものの多くは油性であることが多いです。
つまり耐油性があるという事は、「汚れにくい革」であるという事なのです。
加えてこの革は、防水性も兼ね備えています。という事は雨に濡れるようなハードな場面でも耐性があるという事ですね。しかも昨今、標準となりつつあるフッ素フリーの防水対応なのです。
今回この革を、山陽レザー展示会 2025 Spring & Summerコレクションで「レジスト」という名称で出展しました。
雨や汚れが付いてしまうようなハードな環境でも使う革製品(カバンなど)や、椅子やシートの表面のように汚れが付きやすいシーンなどで活用できるのではないかと思います。
それ以外にも、『ボールペンの汚れが落とせる』という特性を活かしたステーショナリーや雑貨などに用途が広がる可能性がある新しい素材です。
ぜひ皆様の製品や作品作りにご活用いただければと思います。
こちらの革にご興味を持たれた方は、まずはお問合せフォームからご一報ください。 <株式会社山陽 問い合わせフォーム> |
お待ちしています。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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