山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
山陽Letter
こんにちは。山陽の読み物をお読みいただきましてありがとうございます。
シリーズ「社長に聞く Vol.2 ~~タンナーの環境への取り組み」はいかがでしたでしょうか。
今回はその完結編です。山陽の『これから』について山陽の社長、戸田に聞いていきます。お楽しみください。
私たち山陽が急ピッチで取り組んでいる事、それがLWG(LEATHER WORKING GROUP)の認定取得です。LWGは、2005年に設立されたレザー業界の環境保護団体です。イギリスに本部を置き、革に対する品質や安全性、環境問題等の啓発 活動を行っています。LWGの認定を取得するためには、環境保護、水・廃棄物・エネルギーの管理が必要になり、原材料である原皮の追跡可能性、社員教育、工場内の清掃、法令遵守など、タンナーが守るべき事柄が多数決められており、監査項目として約250が定められています。
まさに今回のテーマの中で、私が山陽の取り組みとしてお話ししてきた事柄を総まとめにしたような内容であり、山陽がさらなる高みに到達するために成し遂げるべきものです。
このLWGを私たちは来年度、2023年度に取得を目指しています。
今回のテーマの最後にお伝えしたいこと、それが「次世代にもレザーを使う楽しみを繋げていきたい」ということです。
前テーマでもお伝えしましたが、レザーは強度があり、長く使える、経年変化を楽しむことができるという優れた素材です。また食生活の副産物から作られるサステナブルな素材であるという側面もあります。そして何よりも手になじむ、愛着が湧く素材です。
私たちが、環境に配慮し、技術革新を進めていくモチベーションの一つに、この優れた素材を、子や孫の世代にも引き継いでいきたいという強い思いがあります。
若い世代では「革離れ」という風潮や、「革は環境によろしくないのではないか」「革を作るために殺される動物がかわいそう」といった誤った情報を耳にする事があります。
この文章をお読みいただきました皆様は、そういった思いではないことは十分に認識していますが、現在はそういった誤った情報が一部で拡散されている状況にあることは否めません。
しかし、「革(レザー)を使うという文化」を絶やすことが無いように、「持続可能な社会だからこそ革(レザー)を使うという選択」へ繋がるように当社もがんばっていきます。
これからも山陽を、よろしくお願いいたします。
いかがでしたでしょうか。タンナーそして山陽の環境への取り組みについて少しでもご記憶に残りましたら幸いです。
シリーズ「社長に聞く」は継続していく予定です。また別のテーマでお会いしましょう。
本日はここまで。
では、また次回に。
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