山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
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こんにちは。
今回が2022年、最後の読み物(NOTE)になりました。今年一年、お読み頂きまして本当にありがとうございます。
2022年もコロナ禍を抜けきらない状況の中、ロシアのウクライナ侵攻による政情不安、エネルギー資源や食料をはじめとした物資流通の混乱が世界中に影を落とした1年だったように感じます。
例年、京都清水寺で発表される、一年の世相をあらわした今年の漢字も『戦』でしたね。来年は、前向きな漢字が選ばれるようにと願ってしまいます。
さて、年度が改まる3月の最後の読み物(NOTE)では「革」という漢字が「あらためる」「新しくなる」という意味があることをご紹介したのですが、今年の最後は、聖書に記載されている革にまつわる言葉をご紹介したいと思います。
新約聖書・ルカ福音書 5 章 36~38 節に以下のような言葉があります。
このお話から、「新しい酒は新しい革袋に盛れ。」という言葉があるそうです。
この意味は、「新しい考えや新しい物事はそれにふさわしい新しい形式で律するべきで、いつまでも古い形式にこだわっていてはいけない。」という事。
私たちは、ついつい新しい事を行おうとする時でも、これまでのやり方や慣習の中で収めてしまいがちです。上手くいく場合もあるのですが、耐えきれずに破れてしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
新しいやり方(形式)で行う事は、とても勇気がいることです。しかしそれを渋っていては『ぶどう酒』も『革袋』も両方ダメにしてしまう事をこの古の言葉は教えてくれています。
もうすぐ2023年という新しい年が始まります。
2023年は、『新しい革袋』を持って『新しいぶどう酒』を育てていきましょう。2023年の年末には、熟成した美酒を味わうことができるように。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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