山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
山陽Letter
山陽の読み物(NOTE)をお読みいただきありがとうございます。
前回から社長に聞く Vol.5「LWG(Leather Working Group)」をシリーズでお送りしています。
今回はその2回目として10歳代~20歳代半ばのZ世代の方々の価値観とLWG環境認証についてお話を進めたいと思います。
それでは、お楽しみください。
私は非常に親和性が高いと考えています。
順次お話しできればと思いますが、「持続的可能性」という感覚が私たち世代よりも鋭敏であると感じています。そして新たな消費者世代であるZ世代は、製品に対しても持続可能性への要求が高まっています。
この考え方は、皮革業界における持続可能性へのコミットメントを示す重要なステップであるLWG(レザーウーキンググループ)環境認証に通じるものだと考えます。
私にもいわゆるZ世代と言われる年代の息子・娘がいますが、明らかに私たちの考え方とは違います。
端的に言えば、「堅実」。無駄と思えるものには価値を見出さず、将来に向けて安心感を与えてくれるモノやコトに魅力を感じているように思われます。
私たちの世代は、今となっては「無駄」とも捉えられる事や、「その時の輝き」を手に入れる事が、「かっこよく」見えたものですが...(笑) 時代は変わりましたね。
また環境に対する意識が高く、社会的責任を果たす企業に対する支持が強い。それはとりもなおさず「持続可能な未来を作りたい」という表れであり、製品の購買活動にも大きく影響を与えていると思います。
だから私たち企業はしっかりと「持続可能な生産活動を行っている」ことを示し伝えることも、責務の一つであると考えています。
Z世代もファッションには敏感だと感じています。トレンドを追求した新しく洗練されたデザインは、次々と生まれています。そしてベースにある考え方、「軸」となる物の一つに「持続可能性」が確実に存在しています。
ハイブランド、スーパーブランドと呼ばれる最先端を走るブランドの取り組みは言うに及ばず、ファッション業界全体が、「持続可能性」を抜きにしては語れない、そんな潮流を感じます。
LWG(レザーウーキンググループ)環境認証は、前回もお話ししましたように皮革業界における持続可能性へのコミットメントを示す重要なステップとして広く認識されています。
特に欧米を中心とした世界では、顕著です。
Z世代の方々の感覚も、これまでお話ししてきましたように「持続可能性」という視点が無いと受け入れ難いというものであると考えます。
このように接点は、あると考えています。
しかし、「革」「レザー」というものに対する誤解や縁遠さという壁があることも事実です。
特に革製品が使われるようになった歴史が浅い日本では、「革を使う事は動物の命を奪う事」や「今となっては過去の遺物」といった誤った感覚を持たれている方がいる事も事実で私たちタンナーは、もっと啓蒙活動に力を入れる必要があります。
これまで何度もお話ししてきていますが、私たちの食生活を支える動物たち(牛や豚など)の副産物である革は、最も身近で、当たり前にあるサステナブル素材(持続可能な循環素材)なのです。
これからも、革の良さを知って頂ける活動を続けていきます。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「Z世代とLWG認証」と題してお送りしてきました。
次は、山陽がLWGを目指した背景や道程について、社長の戸田にインタビューしていきたいと思います。
では、また次回に。
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