株式会社山陽

 

NOTE

【山陽レザー】#005 サバナオイル/サバナワックス

シリーズ『山陽レザー』では、山陽の革を毎回1つ取り上げて、その特徴や詳細な内容をご紹介します。
今回は、革とオイル/ワックスの組み合わせを感じて頂けるレザー「サバナオイル」「サバナワックス」です。

レザーを仕上げていくうえで、油分を付加していくことの重要性は、皆さまもご存じの事と思います。
そこでオイルやワックスを使うのですが、その目的は革に耐久性やしなやかさを与えるという実用的な役割はもちろん、それ以外に私たちが感じる「革らしさ」「革としての魅力」を引き出すという重要な役割も担っています。

今回の「サバナオイル」「サバナワックス」はそのようなオイルやワックスが、いかに革の魅力を引き出すのかという事を感じて頂けるようなレザーであると思います。

<サバナオイル>

 

<サバナワックス>

 

ちなみに山陽では、かつても「サバナ」の名前を冠し、人気を博したレザーがありました。しかし残念ながら、使用する材料(薬品など)の入手が出来なくなり、その生産は途絶えてしまっておりました。

この度、今入手できる原材料を使って、「サバナらしさ」をオマージュしてリバイバルしました。

その製法は、クロム鞣しの革に天然タンニンで再鞣し(コンビ鞣し)を行い、表面を軽くバフィングした後、表面を均一にする磨き加工を施します。その過程の中でオイルもしくはワックスを付加します。
再鞣しの天然タンニン、オイル/ワックスを多く含ませるようにしているため、写真のように、ブラウン系の色として仕上げることが多いです。

その特徴としては、「エイジング」「オイル感」「プルアップ」が上げられます。

通常、タンニン鞣し革の特徴として上げられる「エイジング」(時間の経過とともに飴色に変化する現象)は、タンニンを多く含んだ再鞣し革(コンビ鞣し革)でも楽しむことができます。
またオイルもしくはワックスが多く含まれていることで、触れたときに吸い付くようなオイル感や折り目などが白く変化するプルアップ感も楽しめます。(プルアップ感は、固形性の油脂であるワックスを含んでいる方が強く感じます)

また表面をバフィング+磨き処理を行う事で、表面の均一感が向上し、使いやすい革に仕上がっています。

加えて基本的な鞣しはクロムですので、引っ張りや引き裂きなどの物性的な強さも持っており、靴など引っ張り加工を行う場合でも無理なく使う事ができます。

ぜひ皆様の作品でも「サバナオイル」「サバナワックス」をお試しいただければと思います。

ご興味のある方は「お問合せフォーム」からご連絡ください。ご相談からでも結構です。お待ちしています。

【株式会社 山陽 お問合せページ】

  • Facebook
  • Twitter

CATEGORY

LATEST

CONTACT

革の製造をご依頼の方はこちらから。
その他、レザーにまつわる、さまざまな
お問い合わせを受け付けております。