山陽Letter
【山陽レザー】#008 クールグローブ 〜猛暑に克つ!
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山陽の読み物(note)をご覧頂きましてありがとうございます。
シリーズ『山陽レザー』では、山陽の革を毎回1つ取り上げて、その特徴をご紹介しています。
今回は、グローブにまつわる革のシリーズの最終回。ここで一旦区切りとなります。
最終回にご紹介するのは、「クールグローブ」です。
地球温暖化の影響を受けて記録的な猛暑が毎年更新されています。昨年の夏も私たちの身の回りでも様々な暑さ対策を行っていましたし、今年2025年の夏は更に暑さが厳しくなる可能性が予想されますね。
野球においても、昨年から高校野球では気温が上がるタイミングを避けておこなわれるなどの対策が取られています。
そんな時代のニーズに応えるべく開発したのが、今回ご紹介する「クールグローブ」です。
その名の通り、『涼しさを感じることができるグローブ革』です。
そのしくみは、意外とシンプル。
日光の中で、熱源となる「赤外線」を内側に通しにくいように革の染色を行う段階で特殊な材料を浸透させ、熱を取り込みにくい作りになっているのです。
これは、山陽が靴の甲革用に製造・管理している「クールシステムレザー」の技術を応用したものなのです。
下の写真は、赤外線カメラで「クールグローブ」と通常の革と見たものです。
<通常の状態で見た革の写真>
<赤外線カメラで見た革の写真>
「クールグローブ」では、紫外線を反射しているため革は白く写っています。それに対して通常の革は、黒く写っていて赤外線を吸収していることがわかります。
また、グローブ革としての強度においても、通常の『グローブ』と同等の強さを発揮します。
私たち山陽は、これまで多くの「機能性革」を開発し、革の可能性を広げるとともに、私たちの生活をより有意義なものにするべく日々探究しています。
地球温暖化をくい止めるための対策も行いながら、今の状況を受け入れ、今できることにも注力していきたいと私たち山陽は考えています。
大胆かもしれませんが、「夏に野球を楽しむ」という私たち日本人がこれまで培ってきた文化を守っていく一助になれば幸いです。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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