山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
山陽Letter
こんにちは。
山陽WEBサイトのブログをご覧いただきましてありがとうございます。
今回は、2023年6月15日、16日に開催しました「山陽レザー 展示会 in 東京 2023 Summer」の模様をレポートします。
開催場所は、東京都台東区浅草の「台東区立浅草公会堂」です。
山陽は、東京に営業所があるのですが、その東京営業所から約1kmで、雷門で有名な浅草寺からすぐ近くにある大きな公会堂です。
浅草公会堂の中は、1070席の大ホールがあり、日本の伝統芸能から各種音楽のコンサート、学校の入学式など幅広いジャンルの催し物で連日賑わっています。
この度、私たち山陽は、1階の展示ホールを使わせて頂きました。
入口からまっすぐに進むと展示ホールがあります。横幅約20m 奥行約10mと、とても間口が広く、開放的、そして広いというとても理想的な環境でした。
これまで、私たちの東京営業所にて展示革をお客様に見て頂くことはあったのですが、会場を借りて行ったのは、今回初めて。
スムーズに進行できるのか不安だったのですが、当日は連日とも本当にたくさんの方々がご来場いただきました。革製品を製造されている企業・工房様、革の卸業をされている企業様、また学校の方々まで幅広い方々にお越しいただき、当社のレザーを間近に見て頂きました。
本当にありがとうございました。またご来場者の方々が集中した時間帯では十分なご対応ができない事もございました。改めてお詫び申し上げます。
それでは、展示内容をご紹介させていただきます。
今回は、先日開催されました第105回 東京レザーフェアと同じく5つのラインナップのレザーと、私たち山陽が提供している革でご好評いただいている革を「Favorite」として展示しました。
・Sustainable ・Useful ・Premium ・PitNume ・Basic ・Favorite
山陽レザーは、100%食肉牛の副産物である原皮から作られたものですが、「もう一段階、環境に優しく」という視点で、革の生産を行っています。
今回はその中でも、フィクスレザーの「ガイア」「マッシュ」、白革、フッ素フリー防水革、エコレザーなどを展示しました。
レザーは優れた素材ですが、弱い点もあります。Usefulのラインでは、“何らかの付加価値”をプラスアルファした革を揃えました。
柔らかさを追求したスーパーソフトレザー、燃えにくさを付加した難燃革、抗菌作用を持った抗菌革などを展示しました。
山陽レザーの中でも、特に希少および高品質な革です。いずれも一般的に牛革として使われている成牛よりも若い「キップ」「カーフ」を使っています。肌目が美しく、高級感が漂う素材です。
ピットヌメ革、グレージング加工革、絹革などを展示しました。
山陽のヌメ革(植物タンニン鞣し革)は、ピット槽で約1ヵ月もの間、植物から採取されたタンニン成分の入った槽に付け込まれて作られています。この方法でタンニン鞣し革を作っているタンナーは、希少となってきています。
ぜひ一度PitNumeの剛性(革の強さ)やコバの磨きやすさなどを実感して頂ければと思います。
多くのお客様に採用されている革です。いずれも、山陽が培ってきた技術を活かした革です。
コードバン調の革(ガラスレザー)からグローブレザー、型押し革(エンボスレザー)などを幅広く展示しました。
山陽の「お気に入り」とも言えるアイテムは、アンティーク調のレザーからアドバン仕上げの革、ソフトレザーなどを取り揃えました。
また今回「参考出品」として、初めてお披露目した革があります。その革は、「エアリアル」。
ラッカーを使用せずに、「水性トップコーティング」で仕上げたガラスレザー(コードバン調)です。
現在、課題とされているVOD(揮発性有機化合物)の使用の削減につながると考えているレザーです。
今回の展示会では、約150枚の革を展示しました。
これは、ここ近年の山陽レザー展示会で最も多い展示数です。
今後も、山陽レザーを皆様の身近に感じて頂けますように、東京での展示会を開催していきます。
今回お会いできなかった皆様も、次回にお会いできるのを楽しみにしております。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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