山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
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今回は少し趣きを変えて、私たちが作っている「革」、その「革」という文字について考えてみたいと思います。
お付き合いいただけましたら嬉しいです。
私たちタンナー(製革業者)が、お客様や工場見学に来られた方に必ずお話しするフレーズに「私たちは、鞣しという加工を行って『皮から革』を作っています」という言葉があります。
おなじ「かわ」という音をもつ言葉なのですが、動物が生きている間に表面を覆っているものを「皮」、なめし加工されて日用品などに使われる素材になったものが「革」なのですが、この「革」という言葉、『動物の革』以外にもたくさんの言葉で使われていますよね。
例えば、「革新」や「革命」、「沿革」などがあります。
辞書を繙いてみると「あらたまる。あらためる。新しくする。」という意味として使われるという事でした。
これは「たるんでだめになったものを建て直す。」というところから来ているようで、「革」という漢字が動物の全身の皮をピンと張ったさまを描いた象形文字(上部は頭、下部は尻尾と両足を表している)なのだそうです。
なるほど、「革」の文字を見ていると動物の形に見えてくるような気がします。
古の人たちにとって、「皮が革」に変化するという事は、画期的で「新しさ」を感じる出来事だったのでしょう。
とはいえ、現在においても、私たちが日々作っている「革」がこのような意味でも使われているという事は、すこし誇らしい気がします。
明日は2022年4月1日、新しい年度が始まります。
私たち株式会社山陽も気持ちを新たに新年度に臨んでいきます。
皆様にとっても「革新」の一年でありますように。
では、また次回に。
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