山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革の世界
こんにちは。
シリーズでご紹介しています「靴について」の3回目になります。
これまで、「靴の部位」「紳士靴の形」をご紹介してきました。(まだお読みでない方は、よろしければ、こちらをご覧ください。「靴について① ~靴の部位」「靴について② ~紳士靴の形」)
今回は、婦人靴の形についてお話ししていきたいと思います。紳士靴にくらべて、ヒールやストラップ部分が特徴的ですね。
婦人靴は、紳士靴よりもバラエティーに富んでいてここでご紹介するもの以外にもたくさんの形があるかと思います。比較的オーソドックスな物のご紹介になるかと思いますが、ご理解ください。
トップラインが浅めでひもやベルトなどの留め具がついていない靴。
アッパーのつま先部分の革が切り取られて、足の指先が外から見えるデザイン。「前あき」とも呼ばれている。つま先のあき部分も狭くてエレガントなタイプから広くてカジュアルなタイプまで様々ある。
アッパーの内踏まず、外踏まず部分が切り取られているデザイン。サイドオープンとも呼ばれる。
カーブしたつま先革の革とかかと側からの革が内外両方の踏まず部分でV字型にソール側に入り込んだデザインの靴。靴のトップラインがきれいに見えることが特徴。
アッパーのかかと部分が切り取られ、アキレス腱部分をストラップで支えるデザイン。バックバンドとも言われる。
かかと部分から伸びたストラップが足首に巻かれて外側の金具で止められたデザインの靴。
最も歴史のある履物の一つ。板状の底に紐を取り付け、足指や足首に巻きつけて履いたものが元になっている。現在の基本的な構造は、ソールと足を固定する甲パーツが足の屈曲部周辺と、足首周辺の物を総称してサンダルと言われている。
元々は女性の寝室履きとして使用されていた。現在では、つま先革だけでかかと部が覆われていないヒールのついた靴を指す。
ヒールのないフラットな靴の総称。オードリー・ヘップバーンの主演映画「麗しのサブリナ」で履かれていたことから「サブリナ」という愛称でも親しまれている。
靴のトップラインがくるぶしよりも上にある靴の総称。
<引用元:レザーソムリエ資格試験公式テキスト>
いかがでしたでしょうか。
紳士靴では形はある程度共通しているものが多い印象でしたが、婦人靴では、かかと部分の留め方(もしくはオープンにする)も様々でフォルムも含めたデザインが多様になっている印象を受けますね。
今回、靴についてお話を進めてきました。
これまでの読み物(NOTE)でも、靴に関わる革については度々ご紹介してきたのですが、靴そのものについてご紹介できていませんでした。この度は満を持して取り上げさせて頂きました。
当初3回の予定で進めてきたのですが、やはり『靴』というものは奥が深いですね。もう1つ「読み物」を追加したいと思います。
それは「靴の装飾」です。靴の特徴的な装飾部分について追補版としご紹介したいと思います。
本日は、ここまで。
また次回に。
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