山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革製品について
こんにちは。
先日は、「靴の部位」についてご紹介しました。
今回と、次回では、「革靴の形」についてお話ししたいと思います。
ところで皆さんは「靴がいつ生まれて、使われ出したのか」という事を考えたことがありますでしょうか。気になって調べてみたのですが、最古の「靴」は紀元前3000年程前のシュメール文明(現在のイラク南部に栄えた文明)の遺跡で発見された陶器製の靴にまで遡るという記述を見つけました。また古代エジプト文明やローマ文明ではサンダルのような形のものが使われており、今よりもシンプルな形だったことが想像されます。
私たちが日ごろ使っている「革」を使った靴が作られ出したのは、中世ヨーロッパのブーツだとも言われています。
歴史の変遷の中で、様々な形の革靴が登場し、定着しました。
今回は、紳士靴の形についてご紹介していきましょう。
ひも付き短靴(※)の総称。日本では一般にプレーンな内羽根、外羽根の短靴を指す。欧米では内羽根の短靴を指す。
(※)短靴:くるぶしよりも低い靴。シューズと呼ばれる事も多い。
内羽根のウイングチップの靴。内羽根の靴は、よりドレッシーな印象になる。主に英国調のクラシックタイプに多いデザイン。
履き口が外に開く外羽根式の紐付き靴。
外羽根のウイングチップの靴。ウイング飾りが後方に向かうものをロングウイングチップという。アメリカンタイプに使用されることが多い。
モンクとは修道僧の事であり、修道僧が履いていた靴にヒントを得た靴。尾錠留めの短靴。バックルシューズとも言われる。
靴ひもや留め具が無く、足を滑りこませるだけで、簡単に履ける靴。
「怠け者」という意味を持つ簡易靴。U字型のモカにコインストラップという飾りが付いている。
機能的なアンクルブーツ。元はイギリスのポロ競技に由来するという説から名前がついた。
両サイドにゴムを織り込んだブーツ。アルバートブーツやチェルシーブーツとも言われる。
<引用元:レザーソムリエ資格試験公式テキスト>
いかがでしたでしょうか。
中には「いつも使っている形だ!」「見たことある!」といったものも多かったのではないでしょうか。
このような靴の形や名前を知って頂くことで、目的の物が探しやすくなったり、店頭でスムーズにお買い物が出来たり、店員さんとの会話が盛り上がったり、そういった楽しい体験に繋がればと思います。
次回は、婦人靴の形についてご紹介したいと思います。
本日は、ここまで。
また次回に。
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