山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
山陽Letter
こんにちは。
今日は、カバンの日なのですが、皆さんご存知でしょうか。
おそらく多くの方が毎日使われている「カバン」という日用品。今日はカバンについての豆知識をお話ししたいと思います。
さて今日(8月9日)は、カバンの日であるとお話ししたのですが、その由来はというと「8月9日(はち,く =バックBag)」という語呂合わせから日付が決められたそうです。
その目的は「日本製のカバンの優れた品質、カバン作りの高い技術力、素材の良さ、安心感などを広く知ってもらう」「カバン産業の振興、発展」とされており、カバンの材料、製造、卸売り、小売りなど、カバン産業の事業者で組織される『一般社団法人日本かばん協会』が制定し、日本記念日協会が認定しました。
つまり日本のカバンの良さを伝える日という事なのですね。
ちなみに私たちが日常使っているようなカバンが日本に登場したのは明治維新あたりだったそうです。その頃の近代化の波と共に入ってきた文物の一つだったと思われます。
その後、明治時代の銀座にはカバンの専門店が立ち並び、外国人向けのカバン修理や高級カバンの販売を行っていたそうです。
また「カバン」という言葉は諸説ありますが、オランダ語のカバスや、中国語のキャハンから来たとも言われています。「鞄」という漢字が使われたのも明治時代からで谷澤商店(銀座 タニザワ)を創業した初代谷澤禎三氏が、革と包を一文字にした鞄を考案し使用したとも言われています。(明治以前はカバンという名称ではなく、形状によって「胴乱(どうらん)」「行李(こうり)」などと呼ばれていたそうです。)
以上のように日本のカバンは明治の文明開化と共に発展し、日本の職人文化ともあいまって今では世界的にも評価される産業として根付いてきていることを感じます。
奇しくも私たち皮革業界も明治時代の初期に近代的な製革技術が西洋から伝わり、国内外で品質を認められるようになってきています。
私たち山陽の革も多くのカバンを作る企業様や工房の方々にも使って頂いています。
(これまでの『みなさんの身近に「山陽レザー」シリーズ』でも、スコッチグレインさんの「マトリックスレザー」を使用したバッグ、spinブランドのバッグをご紹介しました。)
これからも日本のクラフトマンシップを大切にし、発展していければと思いました。
それでは、本日はここまで。
また次回に。
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