山陽Letter
“本物” について考えてみる ~本革と言われるのはなぜ?
革の世界
前回、前々回と、色をつけていない無着色の場合のプルアップレザーについてお話ししてきました。いかがでしたでしょうか。
自然なままの革はそのままで十分に魅力的なのですが、その素材に色が加わることで新たな魅力が増してきます。今回は色の付いたプルアップレザーをご紹介します。
革に色をつけるためには、革の仕上げ段階で「オイル」「ワックス」「バインダー」「染料」を混合した液体を革に浸透させています。
この中の「バインダー」とは染料を革に接着させる働きを持っている結合剤で、これがある事で染料が革の中に染み込んでいきます。また「オイル」「ワックス」が入っているので、革の表面が引っ張られた際に、地の色が現れ立体感やまだら模様が現れてきます。
また、この時のベースの色と仕上げに加える染料により、プルアップした際にさまざまな効果がみられます。面白い効果も楽しむことが出来ます。
これまで3回にわたり「プルアップレザー」という革についてご紹介してきました。
私も「プルアップ」という言葉を初めて聞いた時には、折り目が白っぽくなるという理解でしかなかったのですが、今回ご紹介するにあたり深く知っていく中で、『動き(変化)』があり、楽しめる革である事を強く感じました。またその動きも、圧力をかけない状態にしたり、熱を加えることで元に戻るという性質もあり、いろいろな革製品づくりにも活かして頂ければと思います。
これまでのプルアップレザーの記事です。
ぜひこちらもご覧ください。
・プルアップレザーとは?① ~オイル編~
https://sanyotan.co.jp/note/pullupleather_01
・プルアップレザーとは?② ~ワックス編~
https://sanyotan.co.jp/note/pullupleather_02
本日はここまで。
また次回に。
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