株式会社山陽

 

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プルアップレザー① ~オイル編~

今回は、プルアップレザーについてお話してみたいと思います。
「プルアップレザー」という言葉は、あまり耳なじみがないかもしれませんが、とても味があり興味深い革ですので、これを機に知って頂ければと思います。

まずは、オイルで染み込ませることで作られた「オイル・プルアップレザー」をご紹介します。
「プルアップレザー」という名前は聞かれたことが無い方も、「オイルレザー」というとピンとくる方が多いのではないでしょうか。
オイル・プルアップレザーはオイルレザーの一つの形と思って頂くと理解しやすいかもしれません。
オイルレザーは革の加工工程において、オイルを十分に染み込ませて作ります。
オイルが染み込んでいることで、柔らかく耐久性が高まりますし、適度にオイルを含んだ革は、とても「革らしい革」という印象になります。

オイル・プルアップレザーは、一般的なオイルレザーよりも多くオイルが染み込んでいます。
その特徴は、折り曲げた時の色の変化です。折り曲げるなど圧力がかかる部分では、オイルが移動して、白っぽい色になります。
これを私たちの間では「プルアップ感」と呼んだりもしています。
プルアップ感のある革は、色変化から立体感を表現したり、多彩なまだら模様になることで、使う人を楽しませてくれます。(一度移動したオイルも温度を加えたり、時間が経つとある程度は元に戻ってきます。)

またオイルの効果により以下のような効果もあります。

  • 傷が目立たない(オイルが傷をコーティングしてくれる)
  • 磨くことで美しいツヤが出る(染み込んだオイルが透明感を増してくれる)
  • 柔らかく、肌触りがよくなる(しっとりとした触感になります)

これらの特徴を持つプルアップレザーですが、山陽ではお客様のご要望に応じて鞣し方法もタンニン鞣しとクロム鞣しを使い分けて製作しています。

クロム鞣しのしなやかさにプルアップ感が加わった革も魅力的なのですが、個人的には植物タンニンで鞣された革(ヌメ革)との相性が良いように感じます。特に山陽のヌメ革はピット槽で約1カ月間じっくりと時間をかけて鞣されているので、革に負荷が掛かることなく繊維がしっかりとしています。そこでオイルを多く浸透させても適度な剛性を保っているので、多くの革製品メーカーや工房の方からも好評を頂いています。
ぜひ一度、企業様、職人の方々にご活用いただければと思います。

また革にプルアップ感を出す方法として、ワックスや塗料を使う方法もあります。次回はワックスを使ったプルアップレザーをご紹介したいと思います。

本日はここまで。

また次回に。


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