山陽Letter
【山陽レザー】#006 アーマー(グローブひも用革) ~「切れない革」を目指して
革の世界
こんにちは。
以前に「読み物」で革の面積を測る単位である「デシ」についてお話をしました。(まだ、お読みになっていない方はこちら(革の面積について ~デシって何?~)をご覧ください。)
今回は革の面積について、もう少し深い世界を知って頂ければと思います。
「デシ」は日本の皮革業界で広く使われている面積の単位ですが、実は海外に目を向けると別の単位が使われています。
それが「スクエアフィート Square feet」(sq.ftもしくはsqf)です。
もしかしたら読者の方の中にも「sq.ft」や「sqf」という表示を見たことがあるかもしれませんね。
これは、1フィート×1フィートの正方形を基準とする面積の単位です。
日本ではメートル法が使われているため、面積もメートルを基準としていますが、ヤード・ポンド法を使用されている国での長さの単位としてフィートが使われている為、面積についてもフィートが基準になっています。
1フィートは「0.3048m(30.48cm)」です。
デシと比較すると、30.48×30.48 cm÷100=9.29デシ。つまり、「1スクエアフィート」=「9.29デシ」となります。
(※ちなみに、1フィートは12インチであり、3フィートが1ヤードです。)
現在、ヤード・ポンド法を公式に使用している国は、アメリカ合衆国、ミャンマー、リビアの3か国となっているのですが、日常的に長さや広さ、重さを測る単位としてアメリカ・カナダ・イギリスなどでも使われており、革においても貿易上、多く使われています。
(私たちも土地や家の広さの単位として、平方メートルと共に「坪」という単位を使っている事を思い描いて頂くとわかりやすいかもしれませんね。)
このように皮革業界でも国が変われば、その広さの基準も変わってきます。
もし革の単位で「sq.ft」や「sqf」を見かけたら、この内容を参考にして頂けましたらと思います。
本日は、ここまで。
また次回に。
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