株式会社山陽

 

NOTE

みなさんの身近に「山陽レザー」vol.14 ~Teppenグローブ~

みなさんの身近に「山陽レザー」では、当社の革が使われている商品をシリーズでご紹介しています。

今回は、野球のグローブです。ご紹介するのは、Mighty Long Trading社の「Teppenグローブ」。
Mighty Long Trading社様は、大阪府箕面市にて、野球グローブの製造・販売および野球用品の販売を行われています。その中でも、特にこだわられているのが「グローブ(グラブ)」です。
その“こだわり”のグローブが「Teppenグローブ」です。

Teppenグローブの「てっぺん」は、品質をこだわり抜いて全てにおいて頂上(てっぺん)を目指すというマインドを表した言葉とのことでTeppenグローブWEBサイトを拝見するだけでも、『とにかく、細部にまで“こだわる”』という製作姿勢を感じます。(TeppenグローブのWEBサイトはこちら(http://mlt-baseball.jp/)です。)

まずは、基本的にオーダーを受けてから作るという生産過程。ポジションに合わせたラインナップ。15項目以上からなるオーダー項目。(利き腕はもちろん。細かなサイズや仕様。デザイン部分まで。)そして他にも多くありますが、何よりもグローブに使う「レザー(革)」!

そのこだわりのレザーを作らせて頂いているのが、私たち山陽です。

実は、Teppenグローブに使う革の開発が始まってから完成するまでには、2年間の時間を要しました。

革の元となる「原皮」の選定から始まり、鞣しの方法、そして染料および染色方法、仕上げまで。試行錯誤を繰り返し、多くの失敗も乗り越えて完成したのが、現在お使い頂いている「Teppenレザー」(Teppenグローブ専用レザー)です。
Teppenレザーの原皮は北米産ステアレザーとヨーロッパ産キップレザー2つの種類となりました。(牛革の種類について、詳しくはこちら〔読み物「牛革の種類?」〕へ)
ステアレザーは成長した牛の革ですので、筋肉質のような強さにしなやかさがあり手にフィットします。
キップレザーは若い牛の革ですので、ステアレザーよりキメが細かくよりしなやかな為、仕上がりが美しく使いやすいグローブになります。しかしその反面、一般的期には耐久性においてはステアレザーに軍配が上がります。ただし当社では、キップの原皮種を厳選することで、耐久性においても、ステアレザーに見劣りがしない仕上げとなっています。

Teppenグローブのご紹介の中では「神革」というお名前でご紹介されています。(「神革」と言って頂けると、とても光栄であり、少し照れてしまいますね。)

このように、それぞれ選手の方のプレイスタイルや好みによって選択できるようにされました。

グローブレザーは前回のブログ(読み物「グローブレザー ~強く、しなやかに~」)でもご紹介しました通り、耐久性を上げるため特殊な染色方法「半芯通し」が必要です。どこまで染料を浸透させるのか、微妙な見極めが革の強度と仕上がりを左右します。

また何よりも、スムーズに捕球するための革の質感が大切です。
Teppenレザーを触ってみると、しっとりとした心地良さを感じます。

(こちらは、製作中の革です。染色が終わり、これからオイル入れを行って最終の色調整、仕上げと進んでいきます。)

このようにこだわり抜かれたTeppenグローブは、プロ野球選手から高校球児、社会人野球をはじめ6,000人以上という多くのプレーヤーの方に愛好されているとのこと。とても嬉しく感じます。

これからもMighty Long Trading社の社員・職人の皆さま、そして野球を愛するプレーヤーの皆様に気持ちよく使って頂ける革を作り続けていきたいと思っています。

山陽のグローブレザーをよろしくお願いします。

そして最後に、Mighty Long Trading社様ではYouTubeチャンネル「はじめチャンネル【てっぺんグローブ】」を開設されています。
こちらのチャンネル動画の中でも、Teppenレザーについて詳しく説明されていますので、ぜひご覧ください。また、山陽を見学された時の動画もアップされていますよ。

 

本日はここまで。

また次回に。

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